行政書士におけるアナログ営業とは?
「アナログ営業」これは、どなたでもイメージし易いのではないでしょうか。
飛び込み営業、テレアポ、紹介のお願い、開業のご挨拶ハガキを出す、交流会に参加する、etc…
どれもアナログ営業です。
さすがに今の時代、飛び込み営業は厳しいでしょうが、それ以外は今でも頻繁に行われていますし、どれもやり方によっては有効だと思います。
私が行っていたアナログ営業
私は、去年2019年1月末に合格発表が出てから、開業登録の5月1日まで間がありましたので、何をしようかと悩みました。
実務の勉強のために書籍を買いあさり読みまくる?
先輩行政書士について回って仕事を学ぶ?
行政書士会の主催してくれている講習会に参加する?
元来、無駄に行動したがる私の場合は、上記のどれもせずに、「開業準備中」という名刺を作成しました。ビスタプリントさんで作りましたね。非常に簡単に作れました。
その枚数1,000枚!!
開業までに何としてでも1,000枚配る!!と意気込んで名刺入れに突っ込んでいました。
その名刺をどこで配るのか。それは
「異業種交流会」
です。今はネットで探せば出てくる出てくる。非常にたくさんの交流会が開催されています。
行政書士は、請け負える業務の種類が数千あるとも言われるほど、何をする人かわからない仕事です(汗)
しかしそれ故、どんな方にでも何かしらお役に立てる可能性があるとも言えます。
会社設立、商売上必要な許認可、相続、遺言作成、離婚手続き、などなどです。
そこを考え、とにかく名刺をたくさん交換しようと考えました。
開業準備、又は売上向上の手段として異業種交流会への参加は賛否両論あります。しかし、現に私は今も確実にアナログ営業からのお仕事がしっかり入ってきていますし、とてもありがたい人脈も得られました。
異業種交流会での注意点
そんな、たくさんの人に会うには最適な異業種交流会ですが、いくつか注意点があります。
最初に列挙します。
① 売り込みが少なからずあるので、自分にとって本当に有益なサービス・商品なのかを見極める!
② 「自分にとって」良いご縁となる方はごくごく少数です。しかし必ずいます。ので、あまり肩肘張りすぎないこと。
③ 参加の目的を明確に!
④ 自分は何を提供できる人間なのかを端的に説明できるように準備しておく!
⑤ お礼状
異業種交流会に参加する方には様々な方がいます。
自社の商品をアピールしたい!
ビジネスパートナーを探しに来た!
投資案件を勧めたい!
自社のサービスを契約してほしい!
ネットワークビジネスに勧誘したい!
独立のために色んな人脈を構築したい!
などです。皆様一生懸命なのですが、傾向として基本「売り込み」たい方です。
そこを良く認識した上で参加しないと、2,000円ほどの参加費が無駄になるどころか、大きなマイナスに膨らむ可能性もあるんです。
① 売り込みが少なからずあるので、自分にとって本当に有益なサービス・商品なのかを見極める!
これは、既に挙げたように参加者の方の殆どが売り込みたい方ばかりです。したがって交流会後に高確率で「お茶でもしませんか?」と意味ありげにお誘いいただきます。
ここで、その方のビジネスや人脈などをよく考慮して会うか否か選択しないと、お茶にもお金がかかりますし、そのカフェに行く時間、駐車場代、電車代などもかかります。私は当初、全ての方と後日お会いして、かなりの出費を浪費してしまいました。気をつけてください。
もちろんお勧めされたサービスや商品が魅力的であれば、購入・契約すれば良いですし、私も実際にいくつかそうしてよかったものもあります。
② 「自分にとって」良いご縁となる方はごくごく少数です。しかし必ずいます。ので、あまり肩肘張りすぎないこと。
もはやあるあるですが、私の経験ではだいたい夜開催される交流会では15名~30名くらいの交流会が多い印象です。もっと多い会もあります。
それだけいれば何かしら良い縁が・・・。なかなか無いんです。でも、少ないながらも必ずあります。
毎回ではないにしても必ずありますので、宝探しの感覚であまり気合を入れすぎず、ゆったりと名刺交換をして、相手の話を聞いてあげる余裕を持てれば良いと思います。
③ 参加の目的を明確に!
ただ闇雲に参加していきあたりばったりでは参加費と時間が無駄になってしまいかねません。
例えば、士業限定、女性限定、フリーランス限定、などのように、会自体のカラーがある場合があります。そういう場合は、どんな方を探しに行くのかを明確にしておくことにより、的確に成果を上げることができるようになります。ここでいう成果とは、良い肩との交流を図ること。です。
参加名簿があればその中に、建設業者の方、運送業者の方、個人事業主の方、税理士の先生、がいないか探し、いれば積極的に交流するようにしていました。
他にもあなたが今後手掛けていきたい業務に直結した業界の方をイメージして臨むと良いと思います。
④ 自分は何を提供できる人間なのかを端的に説明できるように準備しておく!
正直、我々は行政書士とはどんな職業で、どんな仕事内容で、なんてことは良く知っていますが、周りの方はほぼ知りません。
「行政書士ってなにをされる方なんですか?」
何度言われたことか・・・。
したがって、
「私は、〇〇を専門にしています!」
などのように自分が相手もしくは、相手の周りにいる方に提供できることを明確に説明できるようにしてください。
行政書士をはじめ、士業もたくさん交流会には参加しています。そのため、その他大勢になりかねません。
明確に記憶していただき、いざお困りごとが発生した際に「あっそう言えばあの方、〇〇なら任せてください!」って言ってたなぁ。と思い出してもらえるようにせねばなりません。
⑤ お礼状
社会には、「お礼状」という文化があります。私は、お恥ずかしながらサラリーマン時代は知りませんでした。
しかし、ある先輩から教わり、依頼ちょこちょこ書いています。
これ威力は絶大です。
以前は名刺交換をさせていただいた方全員に書いていましたが、時間が膨大にかかるため、私は「はがき箋(せん)」
を使用しています。様々なデザインの物があり、表は年賀状の様な住所やお客様名がかけるようになっていて、裏は文字が書けるように
なっています。
これを、デザインで分けて女性用・男性用や若い方・年配の方などで分けて出しています。切手はシールタイプのものを郵便局で買い、それも相手のタイプに合わせて動物の可愛いものや、カチッとしたもの、季節が感じられるものなど、貼り分けています。
みなさん、お礼状ってもらったことありますか?
パッとすぐに思い出せないんじゃないですか?それもそのはず、全社会人の内お礼状を書く人って0.2%しかいないと言われています。
それ故、記憶に残るんです。
先日、以前マーケティングのセミナーでご一緒した方と、数年ぶりにジムでばったりお会いしました。
相手の方は瞬時に「石川さん!!」と声をかけてくれましたが、私はなかなかお名前を思い出せませんでした。お名前を瞬時に思い出せなかったことをお詫びし、「よく私の名前を覚えてらっしゃいましたね。」とお話すると「あんなご丁寧なお礼状をもらったのは初めてでしたから、嫌でも覚えていますよ!」と言っていただけました。
とてもおすすめの方法ですので、この方は!!という時はぜひ!!
その他
その他に気をつける点などを。
名刺には顔写真や似顔絵などのイラストは必ず必要です。特にこの業界の名刺は地味。地味であるべきだ!のような古い歴史があります。
しかし、誰だかわからなくなる名刺なんて、ゴミ同然です。必ず顔写真を。
それから、身だしなみには気をつけてください。
最低限でOKです。
私が不快に思った方を挙げます。
・ヨレヨレTシャツ
・寝癖がついた頭髪
・タバコの匂いがきつい
・ボロッボロの革靴やブリーフケース
・ネクタイの結び目の糸がほつれていたり毛羽立っている
・Yシャツの襟が擦れすぎて、もぉどうにかなっている
などです。
最低限が守れていれば問題ないです。
まだまだ挙げればきりがありませんが、これくらいにします。
また次回続きを解説して行きたいと思います。
長文をお読みいただき本当にありがとうございました。